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サイコロ

「神はサイコロを振らない」

あのアインシュタインが残した言葉だ。確率をもって世の中の事象を説明することへの反発である。アインシュタインらしい名言であるが、これは正しくない。それは現在の量子力学が示すとおりである。

上のこととはかけ離れた話になるが、僕は毎日サイコロを振っていると思う。ただ、そのサイコロは必ずしも綺麗な正六面体をなしてはいない。

朝起きて空を見る。西の空が曇っていたとする。経験則から出かけるときに傘を僕は持つだろう。ただ、その傘が役に立つかどうかはわからない。もし雨が降らなかったら、僕は役に立たない傘を持つというリスクがある。だが、「この雲り具合では雨が降るかもしれない」という経験的予測が傘を持たないほうがリスクが高いと判断する。

つららが育った軒下を歩く人はいない。普通の歩道を歩くほうが断然に安全だからだ。つららが落ちてくるという確信はないが、歩道ほどの安全さは軒下にはない。だからといって歩道が100%安全ということはない。突然居眠り運転の暴走車が突っ込んでくるかもしれない。

以上2つの例のように、人は常に安全な選択をしているように見えるが、傘を持った後、歩道を選択した後にサイコロを振っている。100%安全なサイコロはない。万が一、雨が降らないかもしれないし、車が突っ込んでくるかもしれない。

「人生最大の賭け」

これは1~5が最悪の結果、6が最高といったようなサイコロを振ることであろう。そんな賭けをしなくても生きていけるかもしれないが、人は6の最高の結果に挑戦することの方が、他の安全だが魅力のない結果しか得られないサイコロを振るよりも意義があると判断したとき、人は賭けに挑戦する。

僕はまだそんなサイコロを振ったことがない。いずれその瞬間が来るのだろうか・・・?
by queen4jp | 2005-06-22 22:47 | 人生

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