化学を勉強することになったきっかけ-1

皆さんは、学生時代の恩師と言うと、どんな方が思いつかれますか?

小学生・中学生・高校生・大学、と分けて考えると、やはり、それぞれの時代で自分自身に影響を与えたまさに"先生"がいたこと思い出します。

小学生時代
6年生の頃だったと思いますが、あの先生は独特の雰囲気でした。いつもニコニコしているのですが、しかりつけるときは本当に迫力がありました。鋭い眼光とはっきりとした物言いで、今までの教師とは違う感覚を感じていました。道徳だったか、国語だったか失念しましたが、とある授業で、

憲法、法律、マナー、友情、愛、と後一つ忘れました。

以上、6つの中で、あなたの大事な順に並べてください。

と皆に問いかけました。私たち、児童は社会で憲法や法律について学んだばかりであり、その中では憲法が最も大事なものとされていたため、憲法を1位にする児童が多かったです。

しかし、先生の答えは、愛、でした。大人になった今では分かりますが、児童の私たちには愛と言われても中々分かりづらかったです。何を行動の基準にするのか、曖昧な私たちに、一つの指針を示してくれました。これらの捉え方は人それぞれだと思いますが、私にとっては強烈な印象を残しました。

中学生時代
この頃、私は学年の中では成績が高い方であり、少し、生意気になっていたかもしれません。今見たら殴ってやりたいぐらいですが、井の中の蛙という言葉がぴったりでした。実際には良い先生はたくさんいたと思いますが、そんな私でしたので、あまり印象に残っていません。

高校時代
とても才能あふれる学生が集まる高校でした。中学時代、成績が多少良い程度で天狗になっていた私を上手いこと突き落としてくれる意味で本当に入って良かったと思っています。ほぼ順位を下から数えたほうが早いぐらいの成績でしたので、何から勉強したら良いか分からなくなりました。

そのような状況下、担任の先生は、何か覇気の全く感じられない、頼りのない感じの先生でした。彼の担当は化学でした。淡々と話す授業で、人によってはつまらなかったかもしれません。しかし、授業の構成はとても丁寧にアレンジされたものであり、しっかり聞いていると、論理的でとても分かりやすいものでした。授業が終わった後、問題のプリント用紙を配ります。毎回です。これを次の日ぐらいまでだったか、提出すると、添削されて返ってきます。これをひたすら繰り返しました。気がついたら、私とあと何人かぐらいしかその添削問題を続けていなかったような気がします。

次の実力テストで学年6位まで上がりました。他の科目がボロボロなのに、化学だけ6位・・・・。担任の先生、恐るべしです。

高校1年生のときの私は、この結果を見て、「もう化学に賭けよう。化学1科目で入れる大学を探してそこに入ろう」と決め、進路希望の用紙にその大学名を書きました。もちろんですが、そのような選択をすると道は狭まるのは明らかです。当時の私は完全に自信を失っていたのです。

しかし、あの全く覇気の感じられない先生から呼び出しを受けました。今でも覚えています。

「進路希望を書き直せ」

と。普段は寡黙で、物言いの強くない先生が、このときは少し怒っているように私は感じました。逃げ腰の私を見て、失望していたのでしょう。言葉数は少ないですが、私は、そこに何か感じるものがあったのは覚えています。

それから、2年後、私は大学受験を向かえ、なんとか乗り切りました。化学1教科に頼みなのは、相変わらずでしたが、全体を強化しないと乗り切れないところをなんとか乗り切りました。

1年生のときの、あの先生との出会いが無ければ、今は無いだろうと本当に思います。
きっと今、この仕事をしていなかっただろうと思います。

すべては、あの先生との、あの添削問題のやり取りから始まったのです。

by queen4jp | 2018-12-17 09:50 | 化学

通りすがりのニャン


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